どうもスーです。プロ棋士の羽生善治さんが書いた「決断力」という本を読みました。1手1手の決断力を迫られる将棋の世界で勝ち抜くためには羽生さんが普段どんなことを考えているのかが分かる本で非常に興味深い内容となっていました。
特に僕がポケモン対戦をしているときの気持ちと重なる部分もあったので読んでいて共感でき、勝ち抜いていくためのヒントとなることも書かれていたため参考にしたい点が多く見つかりました。
この本をおすすめしたい人
・意思決定力を強くしたい方
・何か打ち込んでいるものをより深めたい方
・日頃の決断力を養いたい方
スポーツやゲームで対人戦が好きな方にはおすすめできる本となっています。
共感できたこと
知識は知恵に変えてこそ自分の力になる
知識は単に得ればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく中で「知恵」に変えないと生かすことはできない。
例えばこちらのマリオカートの動画を見てショートカットができる場所の知識を得たとします。この段階ではただ知識が頭のなかにあるだけで実際には使える状態ではないんですよね。
動画を検証しながら「どこでキノコを使えばよいのか」、「障害物に当たらないために気をつけるポイントはどこか」など自分で考えてショートカットの練習をすることでようやく出来るようになり生かすことができます。
知識を得ただけではダメとはそういうことなんじゃないかなーと思います。
将棋は駒を通しての対話である。お互いの1手1手に嘘はない
将棋の1手1手に嘘はない。お互いに勝ちたいとか、いい将棋を指したいとか、そういう真剣な気持ちで選択し、1つ1つ決断している。自分の力を100%発揮し、本音で語っているのと同じである。
これはポケモン対戦をやっているときに似たようなことを感じました。ポケモン対戦は1ターン60秒の選択時間のうちに行動を決めポケモン(コマ)を動かすゲームです。
1手1手選択をすることで自分がやりたいことを通したり、相手が欲張ってくる行動をするようならダメだよと行動で教えたりして顔は見えていませんが対話しているような感じになります。
戦っている相手は「強気に動いてくる方なんだなー」とか「手堅く盤面を整えてくる方なんだなー」とか相手を理解していくことで状況に応じた選択が出来ていくのではないかなと思います。
お互いの気持ちをぶつけ合った試合はやっていてとても楽しいです。
最先端の将棋から避けると、勝負から逃げることになってしまう
過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要なのだ
またポケモン対戦の環境を例に挙げましょう。ポケモン対戦の環境(使用頻度の多いポケモン、技、パーティ)は非常に移り変わりが激しいです。
何が今流行っているのか、どんなパーティ構築が上位にきているのかを知ることは非常に重要です。今まではこれで対策可能としていたものでも通用しなくなっていたりすることも山ほどあります。
ポケモンに限らず、カードゲームとかスポーツとかでも勝つためには最先端のものからは避けられないですよね。今までは使えたものではなく今使えるものに注目していくことが必要になってくるんだと思います。
学んだこと
情報は「選ぶ」より「いかに捨てるか」が重要
山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が重要である。
何においても新しい型は次々と誕生しています。それらをすべて分析していたら時間が足りなくなってしまいます。多くの情報を選択したところで半年後生きているものとは限りません。自分で掘り下げる必要があるのかを判断し必要だと感じたものにアイデアや見解をつけ加えることが必要になってきます。
決断力というタイトルから「選ぶ」ことにフォーカスを当てていると思っていましたが「捨てる」ことを重要としていたのは驚きました。「捨てる」ことで複雑に考えないという道を作っていくのが大切なんでしょうね。
守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる
勝負の世界では「これでよし」と消極的な姿勢になることが一番怖い。組織や企業でも同じだろうが、常に前進を目指さないと、そこでストップし、後退が始まってしまう。
非常に耳が痛くなる話ではありますがその通りだと思います。勝ちにこだわる以上立ち止まった段階であとは下がっていくのみ。今が良かったとしても今の時点での話。今はすでに過去になっているのです。油断せずに攻める姿勢は大切なのだなと勝ち抜いているプロ棋士から学びました。
さいごに
他にも「勝負に生かす集中力を作るにはどうしているのか」や「最前線で戦っていくために工夫している点」、「勝つこと以外ではどのように楽しんでいるのか」などタメになる考え方が記されていました。
羽生さんは将棋以外の世界にいたとしても結果を残せる方だろうなと読んでいて思いました。様々な場面で生きる考え方が盛り込まれていたため生かしていきたいものです。
ではまた!